【投資詐欺体験談⑧】財産開示請求で対面。裁判所で詐欺師に笑われた日|再起記録9

投資詐欺の財産開示請求で裁判所にて加害者に笑われ絶望する女性のイメージ 再起記録
裁判所で「お金はない」と笑われた現実。財産開示請求で対面した記録

■ついに対面する日が来た

財産開示請求を欠席すると刑事罰の対象になるためか、

投資家Kは裁判所に出廷してきました。

開示請求は、債務者の居住地を管轄する裁判所で行われます。

当日は、ひとりで向かうとトラブルになる可能性があるため、弁護士と駅で待ち合わせ、

一緒に裁判所へ向かうことにしました。

■駐車場に向かう投資家の姿

裁判所へ向かう途中、駐車場のある方向から歩いてくる投資家Kの姿を見つけました。

私は思わず弁護士に「あの人です」と指をさしました。

すると弁護士はこう言いました。

「車で来ているなら、財産がないという主張と矛盾する可能性があります。少し探してみますか」

私たちは急いで駐車場へ向かいました。

しかし敷地は広く、時間も限られていたため、車を特定することはできませんでした。

■受付での“演技”

裁判所に到着すると、受付で投資家Kが話している声が聞こえました。

「もう生活できなくて困ってるんです」

どこか芝居がかった口調でした。

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がざわつきました。

私は顔を合わせたくなくて、受付は弁護士に任せました。

■審問室での緊張

待合室では、緊張と怒りと不安が入り混じり、言葉にできない感情が渦巻いていました。

そして、財産開示請求の時間。

審問室に入り、私は弁護士の隣に座りました。

その向かいに、投資家が座っていました。

一瞬、こちらを見て、すぐに視線を逸らしました。

■やる気のない宣誓

最初に、裁判官から虚偽の申告をしないという宣誓が求められました。

「……はい」

投資家Kは、気怠そうでやる気のない返事をしました。

その態度に、すでに違和感がありました。

■終始ふてぶてしい態度

その後、裁判官から財産目録に沿って質問が続きました。

投資家Kは、質問が終わる前に話し始めるなど、終始横柄な態度でした。

裁判官から

「質問が終わってから答えてください」

と注意されても、不機嫌そうに返事をするだけでした。

さらに、裁判官からこう質問されました。

「今日はどうやってここに来ましたか?」

投資家Kは、

「電車です」

と答えました。

すると裁判官は、

「経路を教えてください」

と続けました。

しかし投資家Kは、

「覚えていません」

と答えたのです。

私は心の中で思いました。

嘘をつくな。駐車場から出てきたくせに。

さらに裁判官は続けました。

「生活費はどうしているんですか?」

投資家Kは、

「友人に借りたり、面倒を見てもらっています」

「現在の住居も友人の家に無償で住まわせてもらっています」

と答えました。

あまりにも見え透いた嘘の連続に、

私は開いた口が塞がりませんでした。

弁護士が土地について質問すると、

「知人から2万円で買った。固定資産税も払っていない」

と答えました。

■「ない」と言って笑った

そして、私の番になりました。

「元本保証の投資の詳細を教えてください」

投資家Kははぐらかすような言い訳をしました。

私はさらに聞きました。

「私のお金は、あるんですか?」

その瞬間――

投資家Kは、ニヤリと笑いながら言いました。

「ない」

■怒りと崩れる感覚

その笑顔は、今でも忘れられません。

怒りで震える手。

耳の奥で鳴る心臓の音。

頭が真っ白になる感覚。

私はその場で怒鳴りそうになりました。

しかし、裁判官や書記官、弁護士の前で、必死に感情を抑えました。

場の空気は一気に張り詰め、

弁護士が間に入って制止しました。

■最後までふざけた態度

投資家Kはその後も文句を言い続け、

「とりあえず土地でも差し押さえたらいいよ」

と投げやりに言い放ち、審問室を出ていきました。

その姿を見て、私は確信しました。

この人は、最後まで責任を取るつもりがない

■正義の場で感じた現実

裁判所という「正義の場」で、

不正が平然と行われている現実。

私は深く傷つきました。

それでも――

この場に来たことで、はっきり分かったことがあります。

お金は戻らない

誰も助けてはくれない

その現実です。

■それでも、参加してよかった

財産開示請求は、正直つらい経験でした。

それでも、私は参加してよかったと思っています。

なぜなら、

「現実を自分の目で見た」からです。

ここから先は、

もう誰かに期待するのではなく、

自分で前に進むしかないのだと、強く感じました。

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