■「全額返金します」という言葉
「全額返金します」
「毎月1万円ずつ返します」
投資家Kは、弁護士にそう返事をしました。
■返ってきたのは、わずか3万円だけだった
しかし、実際に返ってきたのは3万円だけでした。
弁護士によると、少額でも返金するのは
「詐欺ではないように見せるための常套手段」だと言われました。
その後、返金は止まりました。
■「生活が苦しいから待ってほしい」という言い訳
弁護士が再度手紙を送ると、返ってきたのは
「生活が困窮しているため、返金は待ってほしい」という内容でした。
私はその言葉を見て、はっきりと感じました。
最初から返す気はなかったのだと。
わずかに残っていた希望は、その時に完全に消えました。
■刑事告訴はできないと言われた現実
私は弁護士に、詐欺として刑事告訴してほしいと相談しました。
しかし、証拠が足りないと言われました。
契約書などの書類はなく、
LINEのやり取りと振込明細だけでは
刑事事件として立証するのは難しいとのことでした。
自分でも警察に相談しましたが、結果は同じでした。
「証拠が弱く、刑事事件として扱うのは難しい」
その言葉を聞いたとき、私は本当に絶望しました。
■弁護士の冷たい反応
その後、弁護士に
「自分でも警察に相談に行きました」と伝えました。
すると返ってきたのは、
「……ああ、そうですか」
という、驚くほど冷たい反応でした。
その一言で、私は悟りました。
もう誰も、この問題を本気で動かしてはくれないのだと。
■返金は、その後一切なかった
返金はその後も一切ありませんでした。
怒り、後悔、自分を責める気持ち。
一文無しになった現実。
これからどう生きていけばいいのか分からず、
仕事にも集中できず、眠れない日が続きました。
■民事訴訟という選択
そんな中、弁護士から民事訴訟を提案されました。
まずは勝訴判決を取るべきだと言われたのです。
訴状を作成してもらい、私は費用を工面しました。
この時点ではまだダブルワークで、
生活を切り詰めながら支払いました。
■勝訴しても終わりではなかった
裁判当日、投資家Kは出廷しませんでした。
理由は
「裁判所に行く交通費がない」
その結果、私は勝訴しました。
しかし、これで終わりではありませんでした。
問題はここからでした。
■お金は、勝訴しても戻らない
判決を取っても、相手の財産を特定しなければ
お金は回収できません。
弁護士は言いました。
「詐欺師は財産を隠していることが多い。ここからが本当の勝負です」
私はすでに精神的に限界でしたが、
それでも働き続けるしかありませんでした。
■すでに逃げられる準備はされていた
銀行口座の調査、住所の確認。
投資家Kの免許証の住所を調べると、
そこは誰も住んでいない空き家でした。
私は自分の足で現地まで行き、確認しました。
やはり空き家でした。
なぜここに郵便が届くのか。
おそらく、近くに住みながら
この住所を使っているのだと思いました。
自宅を知られないようにするために。
■最初から、逃げるつもりだった
私はそのとき、改めて思いました。
この人は、最初から逃げるつもりだったのだと。
頼れる場所は、もうどこにも残っていませんでした。
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