【投資詐欺体験談④】断れなかった3つ目の投資「借金してでも出せ」と迫られた現実|再起記録5

投資詐欺で借金を迫られ追い詰められる女性とお金を差し出す人物のイメージ 再起記録
「借金してでも出せ」と迫られ、断れなくなっていった現実

■証拠を見せない投資家

私は、投資家Kに聞きました。

「私のために用意したお金なら、証拠を見せてほしい」

当たり前の確認のはずでした。

でも――その“当たり前”は、通じませんでした。

しかし、返ってきた言葉は予想外のものでした。

「そんなものはない」

そう言って、見せることを拒否したのです。

さらに、

「俺はやると決めたら絶対やる。お前は待てばいい」

そう強い口調で言うだけで、具体的な説明は一切ありませんでした。

私は、これまで仕事が辛いことをこの投資家に何度も話していました。

そのため、

「お前のためにやっているのに」

と言われると、何も言い返せなくなってしまいました。

■違和感は、すでにあった

しばらくして、投資家Kのある言葉に違和感を覚えました。

今回の投資は「事業投資」でしたが、

「事業が軌道に乗るには最低3年はかかる。収益も3年は出ないかもしれない」

と言われたのです。

え、3年?長くない?

そう思い、不安になりました。

投資家Kはさらに、

「◯◯市の駅前に店舗を出したいから物件を探している」

「知り合いに頼んで事務員の募集もかけている」

と話していました。

私は、その話を信じていました。

■不安が確信に変わった瞬間

ある日、私は思い切って聞きました。

「もし事業がうまくいかなかったら、私のお金はどうなるの?」

すると、

「そうなったら自分も損をする」

と、あっさり言われたのです。

その言葉を聞いた瞬間、

私は一気に不安になりました。

そして、出資してしまったことを後悔しました。

■すべて仕組まれていた可能性

不安な日々が続きました。

しかし数カ月後、

その事業が実際には行われていないことが判明しました。

ネットで調べるうちに、

「損害賠償請求は、被害を知ってから3年で時効になる」

ということを知りました。

投資家Kが言っていた

「収益が出るまで3年かかる」という言葉。

その意味に、ようやく気づいたのです。

私は、騙されていたのだと。

■返金の現実

私は弁護士に相談しました。

弁護士は、投資家Kに対して内容証明を送りました。

その際、私は弁護士にこうお願いしていました。

「本当に事業をしていたのか、それとも詐欺だったのかをはっきりさせたい」と。

しかし弁護士は、

「今はそこを追及しないほうがいい」と言いました。

理由は、

相手が“返金する”と言っている段階で余計な追及をすると

支払い自体が止まる可能性があるからでした。

まずは返金を優先する。

そのために、あえて深く追及しないという判断でした。

すると後日、投資家から返答がありました。

「全額返金します」

しかしその内容は、

「毎月1万円ずつしか返せない」

というものでした。

出資額は、とても大きなものです。

1万円ずつでは、一生かかっても返せない金額でした。

私は思いました。

これは、本気で返す気がないのではないかと。

■なぜ、やめられなかったのか

あのとき、私は気づいていました。

「おかしい」と思う瞬間が、何度もあったことに。

それでも、引き返せませんでした。

・ここでやめたら、これまで出したお金が無駄になる

・信じたいという気持ち

・「あなたのためにやっている」と言われた言葉

それらが重なって、判断ができなくなっていました。

今振り返ると、これは投資ではなく、

人の弱さにつけ込まれる構造だったのだと思います。

■焦りが判断を狂わせる

私は、どうしてもお金が必要でした。

老後への不安も、消えませんでした。

早く増やしたい。安心したい。

そう思うほど、焦りは大きくなり、

気づけば冷静な判断ができなくなっていました。

今振り返ると、あのときの私は

不安と焦りに押されて 

“信じたいものを信じてしまっていた”

のだと思います。

■同じ状況の人へ

もし今、同じように迷っている人がいたら

少しでも違和感があった時点で止まること

それだけは、伝えたいです。

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