【投資詐欺体験談⑩】弁護士に依頼しても回収できない?「無理ですわ」と言われた現実|再起記録11

投資詐欺で弁護士では解決できず債権回収業者に依頼する決断をした人物のイメージ 再起記録
弁護士では動かない現実。最後に選んだのは、回収するための決断だった

投資詐欺の被害に遭い、あらゆる手段を尽くしました。

それでも動かない現実。

弁護士では回収できないと言われた一言が、すべてを変えました。

■待つしかない時間と、消えない違和感

「また連絡しますわ」

債権回収業者のS社長にそう言われ、私は連絡を待つことになりました。

しかし、その間も気になって仕方がないことがありました。

それは――

私が投資を始めた直後、

投資家Kが2万円で土地を購入していたことです。

あまりにも不自然でした。

なぜ、そのタイミングで。

なぜ、その価格で。

弁護士が調べた結果、その土地の元所有者の名前と住所はすでに分かっていました。

私は自分でも調べてみました。

すると、その人物は女性の会社経営者であり、

会社名や連絡先まで特定することができました。

点と点が、少しずつ繋がっていく感覚がありました。

何かがおかしい。

まだ見えていない“裏”がある――

そんな気がしていました。

■突然の連絡と、予想外の展開

そんな中、弁護士から電話がかかってきました。

「先ほど〇〇さん(投資家K)から連絡がありましてね。

知らない男性が職場に電話してきたと。

“おたく偉い金額騙し取っとるらしいな。

俺、〇〇いうもんや。回収屋や。覚えといてくれ”と…」

私はその話を聞いた瞬間、すぐに誰のことか分かりました。

――あの債権回収業者のS社長だ。

まさか、もう動いているとは思っていませんでした。

しかも、投資家Kの職場に直接電話をするとは。

弁護士は続けました。

「誰かにこの件、話されました?

もしその人がやったなら、こういうことは控えてください。

私に依頼している限りは」

私は少し間を置いて、曖昧に答えました。

「…友人には話しましたが」

正直に言えば、止められると思ったからです。

この時点で、すでに――

“弁護士のやり方”と“回収業者のやり方”の違い

を、はっきりと感じていました。

■回収業者の行動と覚悟

弁護士との電話を切ったあと、

私はすぐにS社長に連絡しました。

「俺が電話したで」

あっさりと認めました。

そして続けてこう言いました。

「あいつ、ヤクザちゃうんか?

“なんじゃコラ”言いよったで。普通あんな言い方しませんで。

あいつ、まとも違いますわ」

さらに、こう続けました。

「まあ、ヤクザでもええけどな。

そういう相手も今まで何人も見てきてるから」

私は思いました。

――やっぱり、あの投資家Kなら言いそうだと。

そのやり取りを聞きながら、

私はある種の“現実の動き”を感じていました。

今まで止まっていたものが、

少しずつ動き始めている。

そんな感覚でした。

■弁護士ではできないこと

ただし、問題もありました。

弁護士に依頼している間は、

債権回収業者との二重依頼はできない。

つまり、どちらかを選ばなければならないということでした。

そんな中、S社長はこう言いました。

「詐欺師にはプレッシャーかけていかな、返ってきませんで」

そして、さらにこう続けました。

「はよ強制執行かけな、こいつ財産隠して逃げよるで」

その言葉に、私は一瞬息をのみました。

これまで弁護士からは聞いたことのない、

あまりにも現実的で、そして切迫した言葉でした。

今動かなければ、本当に何も残らないかもしれない

そんな焦りが、一気に胸の中に広がりました。

その言葉は強く響きました。

ただ、それは違法なことをするという意味ではありません。

法的に許される範囲の中で、

できることを最大限やるということでした。

そして、決定的な一言を言われました。

「弁護士がそこまでしますか?絶対しませんで」

「はっきり言いますわ。弁護士じゃあ回収できませんで」

かなり強い言い方でした。

でも私は、それをただの否定とは受け取りませんでした。

弁護士は法的手続きを進める専門家。

一方で回収業者は、実際に回収するために動く人。

役割が違うのだと、はっきり理解しました。 

■決断のとき

このままでは、何も変わらない。

何も戻ってこない。

私はずっと迷っていました。

怖さもありました。

本当にこの選択でいいのか、自信もありませんでした。

でも――

ここで動かなければ、何も変わらない。

そう思いました。

私は、弁護士との契約を終了し、

債権回収業者にすべてを託す決断をしました。

それが正しい選択なのかは、まだ分かりません。

それでも私は――

止まるのではなく、

進むことを選びました。

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