【投資詐欺体験談⑱】強制執行後に詐欺師と喫茶店で返済交渉…1万円返金と弁護士への違和感

店への動産執行中に撮影された写真。裁判所執行官が店舗関係者へ手続きを説明している様子(人物はモザイク加工済み)。 再起記録
店への動産執行当日に撮影した写真。裁判所執行官による手続きが進められていた。(人物保護のためモザイク加工済み)

※この話は続きものです
▶ 詐欺で一文無しになった最初の話はこちら

投資詐欺の被害に遭い、私はできる限りのことをしてきました。

弁護士に依頼した。
裁判もした。

それでも、お金は戻りませんでした。

最終的に私は弁護士との契約を終了し、債権回収会社へ依頼することを決断。

K氏に対する動産執行が始まりました。

自宅への強制執行は、ほぼ成果なし。
続いて行われたのが、K氏が関わる店への動産執行でした。

しかし店では、内縁の嫁が激しく反発。

「全部私の名義です!」
そう主張し、差し押さえはできませんでした。

その時でした。

家着にサンダル姿のK氏が、青ざめた表情で店へ駆け込んできたのです。

そしてK氏は、債権回収会社のS社長にこう言いました。

「ここでは勘弁してください」
「喫茶店で話しませんか」

私は後から、その日の出来事を聞くことになります。

強制執行後に詐欺師と喫茶店へ…債権回収会社社長が警戒した理由

K氏の車に乗り込んだS社長。

しかし向かった先は、どんどん建物が少なくなる方向だったそうです。

「お前、ほんまに喫茶店なんかあるんか?」
「こんな何もない所に」

S社長がそう言うと、
K氏は慌てながら答えました。

「いえ、もうすぐ着きます!」
「ほんまか?」
「山奥に連れて行く気ちゃうやろな」
「い、いえ!そんなことないです!」

かなり焦っていたらしい。

私はその話を聞きながら、正直ヒヤヒヤしていました。

もし本当に変な場所へ連れて行かれたらどうするのか。
そんなことまで考えてしまったのです。

そしてようやく喫茶店に到着。

その話を聞いた時、私は心の底から安堵しました。

喫茶店で始まった返済交渉…詐欺師の意外な態度

店では慌てふためいていたK氏。

しかし喫茶店では、怒る様子はなかったそうです。
むしろ終始低姿勢だったといいます。

喫茶店で債権回収会社社長と話し合うK氏(プライバシー保護のためモザイク加工)
店への強制執行後、債権回収会社社長と喫茶店で話し合うK氏。
強制執行後、喫茶店で債権回収会社社長と返済について話すK氏(モザイク加工)
店への動産執行後、喫茶店で今後の返済や財産について話し合いが行われた。

話題は店のことになりました。

「あの店、僕は関係してませんから」
「あいつが経営してるんです」

そう言ったというK氏。

さらに、

「前はアルバイトでした」
「今は辞めてます」
と説明したそうです。

しかしS社長は即座に突っ込みました。

「お前、ホームページに顔出てるやないか」

するとK氏は、

「変更するのにお金がかかるんです」
と苦しい言い訳をしたらしい。

さらに、

「あいつ本当にうるさいんですよ」
「今日のことでまた怒られます」
「怖い人なんです」

そう繰り返していたという。

私は話を聞きながら、
本当にそうなのか。
それとも責任逃れなのか。

正直、判断できませんでした。

財産開示請求で話題になった土地の真実

話は土地の話にも及びました。

実は以前、財産開示請求の際、
K氏は私に対し、

「土地を売れば返済できる」
という趣旨の話をしていたのです。

しかしS社長が調べた結果、その土地は簡単には売れない土地でした。

「お前、あの土地売れる言うたらしいな」
「でも分筆できへんから売られへんぞ」

そう指摘したそうです。

さらに、
「売るなら権利証や印鑑証明も必要や」
「ちゃんと用意してくれ」
と伝えたとのこと。

K氏は、
「はい、分かりました」
と答えたそうですが、その後話が進むことはありませんでした。

詐欺師から渡された電話番号…返済交渉は進まず

さらにS社長は、

「携帯番号変えたやろ」
とK氏に言いました。

そして電話番号を交換。

後日、その番号は私にも渡されました。

しかし、その後の返済交渉も進展はありませんでした。

返ってくるのは、
「無職なんです」
「仕事ください」

そんな言葉ばかりだったそうです。

返済について具体的な話になることは、ほとんどありませんでした。

挙句の果てに、全財産は前嫁に全部渡している、と言うのです。

突然の1万円返金…それでも残った違和感

翌朝。

私のもとに、契約を終了した弁護士から電話がありました。

「Kさんから連絡がありました」
「アルバイトをして1万円返済するとのことで、すでに振り込まれています」

私は驚きました。

何年も動かなかった人が、突然1万円を返したのです。
ただ、その後の説明に違和感を覚えました。

「こちらの報酬を差し引いてお振り込みします」

契約はすでに終了しています。
なぜ報酬を差し引くのか。

私はすぐにS社長へ連絡しました。

するとS社長は怒りました。
「契約終わっとるのに報酬取るのおかしいやろ」

そして、その場で弁護士へ連絡してくれたのです。

結果として、1万円はそのまま私に振り込まれることになりました。

今でも分かりません。
なぜ契約終了後に報酬を差し引こうとしたのか。

投資詐欺被害者として感じたこと

強制執行。
返済交渉。
1万円の返金。

少しだけ前進したようにも見えました。

でも私の心は晴れませんでした。

そしてS社長は言いました。
「今日、警察行ってくるわ」

刑事告訴が受理されなかった警察署へ、再び向かうというのです。

もう頼れる人は、S社長しかいない。

そう思う一方で、また新しい動きが始まる。
仕事中も気になってしまう。
胸の奥が重くなる。

私は再び、落ち着かない一日を迎えることになるのでした。

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詐欺から再起している看護師

投資詐欺で全て失いました。

勝訴しても、お金は戻りませんでした。

夜勤看護師|借金返済でトリプルワークの日々。

どん底から人生を立て直しています。

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