【投資詐欺体験談⑮】強制執行で見た詐欺師の異様な生活|煙だらけの部屋と偽ブランドの現実

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動産執行で見えたのは、“金持ち投資家”の姿ではありませんでした。 煙だらけの部屋、山積みの吸い殻、偽物ブランド――。 強制執行当日、私は詐欺師Kの現実を知ることになります。

※この話は続きものです
▶ 詐欺で一文無しになった最初の話はこちら

投資詐欺の被害に遭い、
私はあらゆる手段を尽くしました。

弁護士にも依頼した。
裁判もした。

それでも――

お金は戻りませんでした。

最終的に私は、弁護士を切り、
債権回収会社へ依頼する決断をしました。

私は債権回収会社に動産執行を委任しました

そして始まったのが、

K氏に対する「動産執行」でした。

朝から始まった自宅への強制執行。

私は夜勤明けのまま、
S社長からの連絡を待っていました。

そして昼頃。

一本の電話が入りました。


投資詐欺の強制執行をした結果|差し押さえできる物はほとんど無かった

「Kの家、強制執行しましたけどね……」

S社長は少し疲れた声でした。

「全部、内縁の嫁のもんや言うんですよ」

「差し押さえできそうなもん、ほとんど無かったですわ」

私はスマホを握ったまま、言葉を失いました。

ここまで来ても、
まだ終わらない。

勝訴しても、
強制執行しても、

現実はこんなものなのか。

裁判に勝てば終わりだと思っていた頃の自分に、教えてやりたい気持ちでした。


動産執行の現場で見た詐欺師の異様な生活|煙・吸い殻・チョコだらけの部屋

S社長は、K氏の様子を話し始めました。

「奥の部屋おったんですけどね」

「煙モクモクでしたわ」

灰皿には、山盛りの吸い殻。

その横でK氏は、チョコを食べ続けていたらしい。

しかも、空箱が大量に散乱していたという。

異様だった。

本当に異様だった。

「なんじゃこら!お前誰じゃこら!」

怒鳴りながら威嚇してきたらしい。

でも、差し押さえの話になると、

「全部、内縁の嫁のもんや!」

そう叫び続けていたという。


執行官が1時間半遅刻…強制執行で感じた裁判所対応の現実

本来、動産執行は朝7時半開始予定だった。

でも、執行官が来ない。

結局、始まったのは9時頃だったらしい。

S社長は苛立った声で言いました。

「子ども学校行ってもうてましたわ」

本当は、子どもがいる時間の方がK氏に心理的圧力をかけられたらしい。

私は複雑な気持ちになった。

でも、それが“現実”なのだと思った。

裁判所も、執行官も、
こちらの人生を背負ってくれているわけではない。

全部、自分で進めるしかない。


偽物ブランドを差し出した詐欺師|“金持ちアピール”の違和感

部屋を探している途中。

K氏はブランドの服やバッグを差し出したらしい。

「好きなだけ持っていけよ」

S社長が聞いた。

「これ、本物か?」

するとK氏は、平然と言ったという。

「全部ニセモノだ」

私はその話を聞いて、
妙に納得してしまった。

やっぱりか、と。

以前から、どこか違和感があった。

話し方。
態度。
品のない威圧感。

「六麓荘に住める資産あるんだがね」

「田園調布とかでもいいよ」

そんなことを散々言っていた男。

でも現実は、

煙だらけの部屋で、
チョコを食べ続け、
偽物ブランドに囲まれているだけの“おっさん”だった。

なぜ私は、こんな男に騙されたのか。

悔しかった。

情けなかった。

本当に、自分に腹が立った。


強制執行中に警察を呼ぶ詐欺師|パトカーが来た現場

K氏は、ひっきりなしにタバコに火をつけていたらしい。

「お前なー、吸いすぎやで。そんな吸ったら早死にするで」
「お前、チョコ食いすぎやぞ。タバコも吸いすぎやし糖尿病なるぞ。」

S社長が言うと、

「もう糖尿病なってるわい!」

とK氏。

さらにチョコを食べ続けていたという。

「これ食わないと動けねーんだよ」

その異様な空気の中で、

K氏は突然、警察へ電話した。

しばらくして、パトカーが到着。

かなりの田舎町。

近所の人たちが窓を開ける。

外へ出てくる人もいた。

私はその光景を想像した。

それだけで、少しだけ気持ちが晴れた。

でも同時に、

「もっと苦しめばいいのに」

そんな感情を抱く自分も怖かった。


「また警察ですわ」債権回収会社S社長が語った強制執行のリアル

S社長は淡々としていた。

「強制執行行ったら、だいたい警察呼ばれますわ」

「またか、って感じです」

警察に事情説明すると、
大体はそのまま帰るらしい。

でも私は、その世界を知らなかった。

勝訴して終わり。

そんな簡単な話ではなかった。

タバコの煙。
吸い殻。
チョコの空箱。
怒鳴り声。

その光景を想像するだけで、胸が悪くなった。


次は詐欺師の店舗へ強制執行|高級車に乗る内縁の嫁

電話の最後。

S社長は言いました。

「次、Kの店行きます」

店舗の管轄執行官と調整し、
夕方に再度、強制執行することになったらしい。

そして15時頃。

再び電話。

「今、店の前来てます」

「内縁の嫁、高級車に乗って出ていきましたわ」

店は一旦閉まり、
また夕方に開けるらしい。

そのタイミングで執行するという。

私は夜勤明けだった。

本当なら、眠っている時間。

でも眠れなかった。

スマホを握りしめたまま、
S社長からの次の電話を待っていた。

静かな部屋の中で、

頭の中だけが、ずっと騒がしかった。


ーーー

詐欺から再起している看護師

投資詐欺で全て失いました。

勝訴しても、お金は戻りませんでした。

夜勤看護師|借金返済でトリプルワークの日々。

どん底から人生を立て直しています。

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